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住まいも、主人も魔法の箱=パソコンでゲット
まず、私自身のことから簡単に話し始めさせてもらいます。
私は7年前にパソコンを購入しました。そのころは
身近にパソコンを知っている人がいなくて困りました。
私がパソコンを使いたいと思ったのは、子供の頃から手足が不自由で言葉も話せないので、人とのコミュニケーションがうまく取れず、意思の疎通が誤解されやすかったために私の意志を理解されないことが、多かったからです。
普段は、相手に文字盤を読んでもらうので、初対面だったり、慣れないと、なかなか会話にはなりません。
私は、自分の考えている事を、誰かに伝えたいと思ったので、パソコン通信を始めました。パソコンを始めてから、いろんな事が通信以外にも出来る様になりました。私は、脳性麻痺(*1)で手の機能に不随意運動(*2)と握力がありません。それでもパソコンのおかげで絵を描いたり、アニメーションを作ったり、作曲、写真の合成、インターネットで海外に友達まで作れました。最近良かったと思う事は、言葉の話せない私でも視覚障害者の人とメールで会話できたことです。
最近では、障害者情報のホームページも数えきれないほどあり、在宅勤務できる仕事も増えつつある今、視覚、肢体に限らず、障害者にとってパソコンは、生活の一部になっているにも関わらずパソコン本体の高価な事と、やってみたいが、どこで教えてもらえるかわからないからと言った問題がネックになっている状況です。
私もそうでした。
パソコンを購入したのは良いけれど、どこで誰が教えてくれるか、見当がつきませんでした。
7年前の話で、障害者の為のパソコン講座に一応問い合わせてみたのですが、情報処理の口座だから、通信の事はしていないからと言われてしまいました。結局自分で、インターネットにつなぎ、その後は、チャットで知り合った人にメールの送受信やファイルの圧縮や解凍など教わりました。そして、ホームページ作成は、小杉のNTTで、パソコン通信はピアネットで教わりました。重度の障害者にとってパソコンは、眼となり、口となり、手となって、ハンディキャップをカバーできるものだと思います。プログラマーやインストラクターになれるほどの知識と技術は、その先、自分次第のレベルアップだと思います。
パソコンサポートボランティア創立にあたっては、最初は準備委員のメンバーではなく、たまたまボランティアセンター(現、かわさき市民活動センター)のホームページ作成募集に参加したら、担当者にパソコンサポートボランティアの準備委員にいつのまにかされていました。
知らない人からメールが来て、何の事やら分りませんでした。初顔合わせのとき、「あなたがMさん?」と、Uさんに尋ねられたのが印象的でした。そして立案を説明されて、まだまだ、私の様に、重度でもパソコンをやりたいと思っている人のために、私の経験が参考になればと思い、パソコンサポートボランティアに参加してきました。
最初に担当したのは、脳性麻痺の女性でした。マウスが使いにくいとのこと、ご自分の旅行記のホームページを作成したいというご希望でした。Uさんはらくらくマウス(*3)を見せて、こんなものもありますよと説明されていました。私には自分でもホームページを作れるか聞かれたので、「はい、ワープロができるなら作れます。」と答えました。その後、担当が他の方になりましたが、彼女はホームページを作り、世界に発信しています。
創立当初は、私もパソコンで困るとSさんに助けてもらいました。早いもので5年の歳月がたちましたが、私は昨年の11月まで椅子に座り、キーを指で打っていたのですが、頸椎症(*4)になって、何も出来なくなりました。一時、自分に甘えて死にたいと思った事もありましたが。私にはパソコンが出来るという確信があったから、動けなくなっても、元気に過ごせています。
パソコンは人によっては、機械の箱です。その人の使い方で魔法の箱になります。
私は住まいも、主人も魔法の箱からゲットしました。
これからは、足1本でパソコンができる見本として、サポート活動をして行きたいと思います。
*1:脳性麻痺
受胎から生後4週までに何らかの原因で損傷が起こる脳損傷
*2:不随意運動
意思に反して体が動く障害
*3:らくらくマウス
標準のマウスでは操作が困難な人のための代替マウスの1つ
*4:頸椎症
背骨の頸椎同士の間でクッションの役目をする椎間板が薄くなり、脊髄(せきずい)神経根(脊髄から出る神経の束)が圧迫され、首の周りや肩にかけて痛みが出る症状
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